【タイ発・動画コラム バンコク飲食の非常識】
飲食視点から東南アジア・タイの現地情報を発信。飲食業界、外食産業とその界隈にかかわる現地在住ならではのリアルな情報を動画コラムでお届けします。これから海外で事業を展開したい方、タイ、東南アジアへ進出を検討してる方にとっては必見のフードビジネス情報です。
タイの消費生活を支える二大柱がCPグループ傘下のLotusとTCCグループ系のBig C。いずれもハイパーマーケット形式の巨大スーパーとしてタイ全土に店舗を広げ中間層から低所得層までの日常購買を一手に引き受ける存在。この2大ブランドの売り場をリサーチしてみた。
体験型消費重視の
ショッピングモールとは
対局にある
実用購買に特化した
ハイパーモールが
庶民=中間層の消費の実態を
映し出す
タイの小売流通はCP、TCC、セントラルの三大財閥がほぼ支配してて、巨大スーパーであるハイパーマートのLotusとBigCはマス市場の中核を担ってる。店舗数でLotusが優位に立ち、価格競争とプロモーションの激しさで日常消費を牽引する。一方、Big Cはまとめ買い需要への対応力で存在感を発揮。両者は激しく競合しつつも全体として「安く、近く、何でも揃う」という庶民のニーズに応える役割を担ってる。
ハイパーマートとショッピングセンターとの違いはその機能の本質の差。セントラルワールドやサイアムパラゴン、ICONSIAMに代表される大型モールは、ファッション、エンターテインメント、高級飲食を組み合わせた「体験型消費」の場であり週末の家族連れや観光客が長時間滞在しブランド志向や娯楽を満たす空間。対照的にLotusやBigCは「実用購買」に特化する。平日の買い物、週末のまとめ買い、生活必需品の補充といった日常のルーティンを効率的に処理する場であり。そこにあるフードコートは安価な食事の場として機能するにすぎない。
ハイパーマートの存在はタイ経済の現況を映し出している。都市化と中間層の拡大が進む一方で所得格差は依然として大きい。ハイパーマートの店頭に並ぶ大容量パックの米や調味料、安価な日用品は倹約と実用を重視する庶民の消費行動に密着してる。オンライン化や即時配達の進展で競争環境は変化しつつあるが物理店舗の利便性と価格優位性は当面揺るがない。今回、LotusとBigCの店頭をリサーチしたことで、年に暮らすタイ人中間層の「普通の暮らし」を観察することができたはず。ハイパーマートは経済成長の果実を日常に落とし込み、家計の安定を支える装置としてタイ消費社会の中核に位置してることが確認できた。
※. 本連載の企画意図と尺の関係で食品売場に絞った編集内容になりましたが、Lotus、BigCいずれの店舗でも衣料品、家電製品などの売り場は充実しており、タイの消費者のニーズを満たす売り場構成になっていることを付け加えて起きます。
(取材=まえだ ひろゆき)
























