【タイ発・動画コラム バンコク飲食の非常識】
飲食視点から東南アジア・タイの現地情報を発信。飲食業界、外食産業とその界隈にかかわる現地在住ならではのリアルな情報を動画コラムでお届けします。これから海外で事業を展開したい方、タイ、東南アジアへ進出を検討してる方にとっては必見のフードビジネス情報です。
店舗数の増加傾向が止まった「日本食レストラン」の中で数少ない成長業種が「喫茶」。そしてこれを牽引するのが抹茶ブーム。カフェ業態を席巻する抹茶専門店と抹茶メニューの実態をショッピングモール内の現場で見えた風景をレポートする。
以前は
コーヒー一辺倒だった
街場のカフェを席巻する
抹茶ドリンクの
現場を見た
今年(2026年)1月にJETROが発表した「2025年度 タイ国日本食レストラン調査」では、タイ全土の日本食レストランの店舗数が2007年の調査開始以来初めて対前年比マイナス2.3%の減少に転じた。しかし、業種別で見ると「ラーメン」(+2.6%)と「喫茶」(+6.4%)の2業種だけは増加している。この喫茶カテゴリーでの店舗数の増加は「抹茶ブームが牽引した」と明確に指摘されている。熱帯のタイでは年中気温が暑くコーヒーも紅茶も氷を入れ冷たくして飲むドリンク文化が根づいていた。この延長線にあるのが2010年代のタピオカミルクティーブーム。時を同じくして盛り上がった「SNS映え」の影響もあってさまざまなバリエーションのタピオカドリンクが出てきた中で抹茶タピオカも注目を集めた。
その後、鮮やかなグリーンの色味が注目を集め、「抹茶ラテ」の広がりをキッカケに、タピオカドリンクのバリエーションではなく「抹茶ドリンク」カテゴリーに注目が集まるようになり、「抹茶カフェ」と呼ばれる専門店が数多く出現した。お客の目の前で「茶筅を使って茶を点てる」といったライブ感が人気をあつめ、その流れはショッピングモールの中の小さなカフェスタンドにも及んだ。
また、抹茶の原産地がタイ人に人気の日本各地にあるということもあり、基本的な日本食を経験済みのタイ人が「上質でストーリー性のある」ものを求めるようになる。すなわち、抹茶は茶道や産地(宇治、八女、鹿児島など)の背景にも注目が集まり、本物志向の強いタイ人に人気が定着した。
(取材=まえだ ひろゆき)
























