飲食業界の最前線を走るみなさん、こんにちは。フードスタジアム・海外特派員ライターの菅野です。
「Global F&B Insight」始動から約1年。ハワイ、東南アジア各国を巡りながらお届けしてきたコラムも、気づけば15本を数えました。
今回は少し趣向を変えて、これまでの記事のビュー数を並べ、「読者が本当に反応したテーマは何だったのか」を分析編としてお届けします。
次に何を取材すべきか、その仮説の棚卸しでもあります。
【圧倒的な支持を集めたTOP5】
まず結果から見ていきましょう。
最も読まれたのは【ハワイ現地レポート2025】メガハイ3000円時代の生存戦略です。
円安とインフレで「メガハイボール1杯3500円」という衝撃の数字と、それでも行列する丸亀製麺の存在という強いコントラストが刺さったようです。
2位は【成長率の罠と勝機】カンボジア・プノンペンの高価格帯日本食です。
「水より安いビール」という現地ならではのディテールと、駐在員コミュニティ攻略という実務的な切り口が支持されました。
3位は、ホーチミンの税制改革となりました。
いずれも「現地取材ならではの一次情報」を軸にした記事が並びました。
閲覧、ありがとうございました!
【国・地域別に見える読者の熱量】
国別ではベトナム・カンボジア関連が計6本と最多で、ビュー数も総じて高水準。
急成長する街並みの変化や、新空港・地下鉄といったインフラ更新のタイミングを捉えた記事(カンボジア新空港、ベトナム地下鉄)は、単なる「今」のレポートを超えて「数年単位の変化」を伝えられた点が評価されたと見ています。
一方シンガポールは5本と本数は多いものの、ビュー数にはばらつきが出ました。
「金で解決の時代は終焉」など抽象度の高い論考型よりも、「現地事情2025版」のように具体的な価格・エリアの変化を数字で示した記事の方が読まれる傾向がはっきり出ています。
【見えてきた法則:「数字」と「現場のディテール」が読まれる】
全体を俯瞰すると、タイトルや本文に具体的な数字(価格、年数、%)が入っている記事ほどビュー数が伸びる傾向が明確です。
逆に、決済手数料という切り口自体は重要ながら「ガラパゴス化する日本のキャッシュレス」のようにテーマがやや構造・制度寄りになると、現場感のある記事に比べて伸びが鈍る結果となりました。
読者が求めているのは、東南アジアやハワイの「概況」ではなく、「現地に行かなければ書けないディテール」と「明日から使える示唆」の掛け合わせなのだと、今回の集計を通じて改めて確認できました。
【次の1年に向けて】
この分析を踏まえ、今後のコラムでもインフラ・法制度の転換点を捉えた現地ルポと、具体的な価格・原価構造に踏み込んだ実務的な内容を軸に据えていきます。
引き続き、世界の飲食最前線をお届けしていきますので、よろしくお願いいたします!!
編集長コラム
2026.08.28
【総集編】2025-2026年、世界の飲食最前線コラム15本を「ビュー数」で振り返る──読者が本当に読みたかったテーマとは

菅野 壮紀(かんの たけのり)
APPLILAB SINGAPORE CEO
飲食業界向けITソリューションを提供するAPPLILAB SINGAPOREのCEO。
シンガポールを拠点に、東南アジアを中心とした世界の飲食トレンド、Food Tech、店舗経営の最前線を定点観測している。
現地のリアルな事情に精通し、日本の飲食企業が海外の知見を取り入れるための架け橋として活動中。
https://applilab.sg/
























