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甲羅の名古屋味噌味鍋「赤から」マレーシアFC第1号店が4月8日、クアラルンプール内のショッピングモール「PUBLIKA(パブリカ)」にオープン!

オープニングスタッフ記念撮影。最前列、右が恵島氏、左が古川氏。
主力商品の赤から鍋#3番、程よい辛さが大人気。
焼き物3点盛り、鶏せせり、鶏皮、鶏つくね
店舗入り口から見える店舗内、すべてオープンであるのも特徴だ。
店舗入り口の看板は目立つ。

名古屋に本社を置く甲羅(愛知県豊橋市、代表取締役:鈴木勇一氏)は、日本で212店舗を展開している名古屋味噌味鍋の「赤から(Akakara Japanese Hotpot Malaysia)」(以下、赤から)のマレーシアにおけるFC第1号店をクアラルンプール(以下、KL)内のショッピングモール「PUBLIKA(パブリカ)」にオープンした。FCパートナー会社は、KEN&TARO CONSULTING SDN.BHD(以下K&T社)で、日本国内における最大級の覆面調査、ミステリーショッパーシステムの「ファンくる」を手掛けるROI(東京都千代田区、代表取締役:恵島良太郎氏)のグループ子会社。主にマレーシア内で飲食店運営業務を手がけている。
4月8日にK&T社は、甲羅からアジア内におけるフランチャイズ許諾を受けフランチャイザーとなり、同社が手がけるマレーシア2店舗目の飲食店として「赤から」をプロデュースした。「赤から」は、すでに中国、台湾、ミャンマーで7店舗を展開しており、マレーシア進出は海外4カ国目にあたる。
今回、K&T社が出店したのは、KLの中心地であるKLCCエリアから車で15~20分に位置する、主に日本人や欧米人の駐在員が多く住む“モントキアラ”エリアにある。そのエリアの中でも、オフィス、レジデンス、ショップ、レストランが複合している商業施設モール「PUBLIKA」を選択した。同モールは、マレーシアでは珍しくいわゆるナショナルチェーンが参入することが難しい出店基準があり、常に最新のモノをクリエイトしていくというコンセプトである。
K&T社は、日本人が多く住むエリアであるとともに、ビジネスタワーからもローカルマレーシアンの集客が見込めること、同モールの主旨・出店基準が合致したため出店を決めた。
K&T社は、2014年12月に、高級寿司店「ORIBE(織部)」を1店舗目として手がけた。同店は数々の賞をマレーシアで受賞しているほどの人気店だ。それから約1年半を経て、「赤から」をオープンするに至った。
なぜ、寿司のあとに「赤から」なのか。その答えを、K&T社を切り盛りするディレクター古川健太郎氏に聞くと、「高級寿司の『ORIBE』は、信頼できる職人さんがいてこそ成り立つわけで、どんどん新規出店をしていくわけにはいかないという事情がある。そこで、まだまだ右肩上がりのマレーシア経済において、日本食レストランの出店余地がある中で、マッチする業態はないか市場調査をしたうえで辿り着いたのが『赤から』でした」とのこと。
マレーシアの人口は、半分以上がムスリムであるマレー人であるが、KL市内における主な消費者購買層はチャイニーズである。メインターゲット層であるチャイニーズが好む食べ物の一つとして、鍋(スチームボート、HOTPOT)がある。また、鍋という特性上、職人いらずで作れる料理であり、横展開しやすいという理由もある。
K&T社のグループ会社になるM&M ARC SDN.BHD(以下「M&M社」、ROI社子会社)は、レンタルオフィス事業、人材派遣事業、不動産事業、会計事務所事業など、マレーシア進出をワンストップでコンサルティング支援するサービスオフィス「Sentro」を展開している。このM&M社が、K&T社の「赤から」プロデュースに際しても、会社設立から、立地選定、条件交渉、人材採用まで支援しているのも、短期間でローンチすることができた理由だ。
また、「10-15年前ぐらいの日本で流行ったものが、現在のマレーシアに、マッチする」と代表の恵島氏は言う。もちろん「赤から」はいまだ店舗数を増やしている業態であるが、メニューをみると、シャカシャカポテトやハニートーストなど、どこか懐かしいメニューも含まれている。もしかすると、PUBLIKAで「赤から」マークの入ったフライドポテトをシャカシャカしながら歩く若者がでてくるかもしれないと、恵島氏は目を輝かせる。
「赤からAKAKARA」は、基本日本国内と同じく、プリプリとした食感の「鶏セセリ焼」と、名古屋味噌と赤唐辛子をブレンドした秘伝のスープで味わう「赤から鍋」とを、二本柱としている。メイン商品である「赤から鍋」(1人前RM45;1,260円、2人前からオーダー)は、消費者サイドに立つと、11段階から辛さを選ぶ楽しみ、辛さを克服していく楽しみが味わうことができるのが、人気の秘密でもある。またプラスして、〆にチーズリゾット、雑炊、ラーメン、うどんから選び、最後までスープを味わい、残すところなくすべてを食べきることがきる。
居酒屋として重要なサイドメニューが充実していることもポイントだ。焼き物は、主力商品である、「鶏セセリ焼き」(RM15;420円)、「スタミナホルモン焼き」(RM29;812円)。とりあえずサラダでは「赤きゅう」「白きゅう」(RM8;224円)、揚げ物では「手羽先唐揚げ」(5本RM13)、「味噌串カツ」(3本RM15;420円)、懐かしのシャカシャカ「フライドポテト」(RM8;224円)、逸品の「玉子焼き」(プレーンRM16;448円、チーズ/明太子RM23;644円)など。また、飯/麺では「セセリ丼」(RM27;756円)、「赤からラーメン」(RM27;756円)、他うどん、炒飯などもある。甘味で注目なのは「ハニートースト」(RM17;476円)であろう(RM1を28円で換算)。
現在のところ、「赤から鍋」はもちろんだが、〆の「チーズリゾット」、名古屋風味付けの「手羽先唐揚げ」、シャカシャカフレーバー「フライドポテト」、逸品の「たまご焼チーズ入り」が大人気だ。「まだまだ、『赤から』は進化していく」と古川氏は言う。その理由は、今後マレーシアにマッチするよう、牛モツや味付けなどの一部メニューを当地にアジャストしていくとともに、5月にはランチの時間帯もオープンする予定だ。
マレーシアにおいて日本食は大好評であり、近年たくさんの日本食店が進出している。その中でも、いわゆるスチームボードにコンセプトを絞った日本食店は珍しい。今後もマレーシア内で2店舗目、3店舗目をオープンさせるとともに、隣国のインドネシア、タイなどへのオープンにも積極的に進出していきたいとしている。

(取材=恵島真理子)

店舗データ

店名 赤から AKAKARA
住所 A2-G2-2,SolarisDutamas,No.1AJalanDutamas1,KualaLumpur
アクセス KLCCエリアより車で15-20分、ショッピングモールPublika内、Subway側PlanbおよびIstore裏手、ValetParking沿い。
電話 03-6206-4964
営業時間 ランチ/12;00-14;30 ディナー/18;00-23;00(22;30ラストオーダー)
定休日 不定休
坪数客数 35坪・70席
客単価 2,500円
運営会社 KEN&TARO CONSULTING SDN.BHD
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