はじめまして、あるいは、すでにお世話になっている皆様、こんにちは。
今回より、ここフードスタジアムワールドの編集長を担当させていただくことになりました、菅野壮紀(かんの たけのり)です。
私は現在、東南アジアの経済ハブであるシンガポールに拠点を置き、APPLILAB SINGAPOREのCEOとして活動しています。
日本の飲食業界は今、かつてないほどの変化の波にさらされています。原材料費の高騰、深刻な人手不足、そして急速に戻りつつあるインバウンド需要。
これらに対応するためには、国内の事例だけを見ていては解決できない課題も増えてきました。
本コラムでは、シンガポールを筆頭に東南アジア、引いては世界の「海外の飲食トレンド」を、現地の熱量そのままにお届けします。
しかし、単なる「海外ではこんな店が流行っている」という紹介で終わらせるつもりはありません。
そこにあるビジネスモデル、テクノロジーの活用、あるいはサービス哲学から「日本の飲食店経営者が何を学び、どう自店舗に活かせるか」という視点を徹底して掘り下げていきたいと考えています。
### なぜ今、シンガポールからの視点が必要なのか
私が所属を「APPLILAB」ではなく、あえて「APPLILAB SINGAPORE」として執筆するのには理由があります。
シンガポールは、アジアのみならず世界中の飲食資本と文化が交錯する実験場(ラボ)のような場所です。
ここでは、日本の数年先を行くようなデジタル・トランスフォーメーション(DX)が当たり前のように実装され、同時に、多国籍なスタッフをマネジメントするための高度なノウハウが蓄積されています。
一方で、日本の「食」のコンテンツ力は依然として世界最強クラスです。
この「日本の強み」に「世界の合理性やスピード感」を掛け合わせたとき、日本の飲食業はさらに強く、面白くなると私は確信しています。
### 「参考になる・学びになる」情報を厳選して
今後の連載では、以下のようなテーマを深掘りしていく予定です。
・海外のFood Tech最前線: オペレーション効率化の成功事例と失敗事例
・グローバルスタンダードな店舗経営:海外で勝つためのブランディングと計数管理
・インバウンド対策の逆輸入: 外国人客が本当に求めている体験とは何か
・アジアの飲食トレンド速報: 次に日本に来るかもしれない業態やサービス
机上の空論ではなく、実際に現地の空気を吸い、現地の経営者やスタッフと対話する中で得た「生きた情報」をお届けします。
読み終えた後に、「なるほど、うちの店でもこうしてみよう」という具体的なアイデアが湧くような記事を目指します。
### 第2・第4金曜日は「世界」に触れる時間に
このコラムは、毎月「第2・第4金曜日」に更新していきます。
週末を控えた金曜日、多忙な業務の合間にふとこのコラムを開いていただき、視線を少しだけ海の外へ向けてみてください。
そこにはきっと、皆様のビジネスを加速させるヒントが隠されているはずです。
飲食業界という素晴らしいフィールドで戦う皆様にとって、良き「思考のパートナー」となれるよう、私自身も世界中を走り続けながら情報を発信していきます。
これからどうぞ、よろしくお願いいたします。
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【プロフィール】
菅野 壮紀(かんの たけのり)
APPLILAB SINGAPORE CEO
飲食業界向けITソリューションを提供するAPPLILAB SINGAPOREのCEO。
シンガポールを拠点に、東南アジアを中心とした世界の飲食トレンド、Food Tech、店舗経営の最前線を定点観測している。
現地のリアルな事情に精通し、日本の飲食企業が海外の知見を取り入れるための架け橋として活動中。
https://applilab.sg/
編集長コラム
2025.12.12
シンガポール法人から“世界の飲食最前線”をレポート。「Global F&B Insight」始動!

菅野 壮紀(かんの たけのり)
APPLILAB SINGAPORE CEO
飲食業界向けITソリューションを提供するAPPLILAB SINGAPOREのCEO。
シンガポールを拠点に、東南アジアを中心とした世界の飲食トレンド、Food Tech、店舗経営の最前線を定点観測している。
現地のリアルな事情に精通し、日本の飲食企業が海外の知見を取り入れるための架け橋として活動中。
https://applilab.sg/
























